忙しい・時間がない中で、インスタ映えする食卓を作る方法

忙しい・時間がない中で、インスタ映えする食卓を作る方法

このレシピコーナーでは、梅レシピだけではなく、食に関する様々なアイデアを更新していきたいと思っています!

今回は、“人気インスタグラマーかおりさん@coco_kontasu”に聞く、「忙しい・時間がない中で、インスタ映えする食卓を作る方法」をご紹介します。

以前このレシピコーナーの中で、かおりさんの、梅干が登場する朝ごはんをピックアップし、紹介させていただきました。

かおりさんは、旅館の朝食のような、品数が多くて彩り豊かな朝ごはんを、週3回以上Instagramにアップされています。

 

お料理教室の先生??料理研究家?

お料理の仕事をされている方かと思いきや、実は、大手企業で会社員をされている方なんです!

しかも、料理をするようになったのは、会社勤めをはじめてからなのだそう。

月曜から金曜までフルタイムで働き、プロジェクトが忙しくなる時期は残業が続くこともあるんだそう。

また、土日は旅行に出かけたり、お料理のイベントをひらいたり、すごくアクティブな方で、いつもスケジュールはみっちり。 

そんな忙しそうな日々を過ごされている中で、どうやって、このような華やかな朝食を作ることができるのか、、、 

優雅な朝食を作り、食を楽しんでから出社する。

そんな朝の生活は理想ですが、実際実行するのは、なかなか難しいです。。

 そこで、“どのようにして、かおりさんはそんな凄技をこなされているのか” を、お伺いしてみました。

果たして、真似することはできるんでしょうか。 

ポイントは野菜の下処理

週末時間がある時に、“つくおき”をされているのかな、、と想像していたのですが、

「作りたてじゃないと、美味しくない」とのことで、本当に朝出社する前に料理しているんだそうです。

朝って、ギリギリまで寝ていたいという気持ちが勝ってしまって、本当に時間を作るのが難しいのに、、ますますすごいなと感じます。

しかしやはり、1から作っていては、非常に時間がかかるので、週末や時間がある時に野菜の “下処理・カット・冷蔵・冷凍” をしておくのだそう。 

サイクルとしては、こんな感じ。

週末スーパーに行き、食材を調達しながら、1週間分の献立を考える。

そして、買ってきた野菜の下処理を済ませる。

自分が料理の中でよく使用する形、また献立に合わせて、野菜をカットしておき、冷蔵・冷凍しておきます。

■かおりさんがよく使う食材(前日に全てカット)

・にんじん

いちょう切りか千切りしてラップをかけて冷蔵。長期保存する場合は冷凍。


 

・ほうれん草、小松菜

固ゆでして4等分にカットし1束ずつラップして冷凍。


 

・きのこ類

石づきをとって新聞紙にくるみ、ビニール袋に入れて冷蔵。

・大根

2-3cmの輪切りにし、下茹でして冷凍。

 

・里芋

下茹でして皮をむいて冷凍。

 

・ブロッコリー

下茹でして冷凍

・ニラ

新聞紙にくるみ、ビニール袋に入れて立てて冷蔵

魚や肉類は、冷凍保存せず、食べる前日に購入し、調理するそうです。

・魚

煮魚は前日調理、焼き魚は当日調理。

・肉

しょうが焼きや塩麹焼きは、前日の夜つけダレにつけて当日の朝焼くだけにする。

考えている栄養バランス

かおりさんが、最も気を使っている部分は栄養バランス。

元々は、ジャンクフードが大好きで、偏食傾向があったそうですが、会社の健康診断の結果が悪かったことをきっかけに、「You are what you eat(あなたはあなたの食べたものでできている)」という考えを基に、栄養バランスに気を使うようになったんだそうです。 

なので、朝ごはんも “ご飯、味噌汁、主菜(豆類とタンパク質)、副菜(野菜)、卵、フルーツ(糖質)” を揃えて食べているんだそう。

また、その時期に最も栄養価が高くなる旬の食材は、必ず料理に使うようにしているそうです。

かおりさんが必ず揃えている食材は、

・旬のもの

・葉もの野菜

・にんじん、玉ねぎ、きのこ類(便秘解消に)

・タンパク質(魚、肉、豆類)

・季節のフルーツ

かおりさんの鉄板レシピ

 かおりさんのお料理の、鉄板の味付けを教えてもらいました。調味料の比率、“こういう食材にはこの味付け”という、自分の中での鉄板が決まっていると、手早くお料理することが可能になりますね。

■かおりさんの鉄板調味料 

□オイスター系の味付け

[寄せ鍋やおでんの出汁に]

出汁1カップ(200ml)+オイスターソース小さじ1~2

[ 豚肉+季節の野菜の炒め物に]

料理酒大さじ1+オイスターソース小さじ1(だいたいでOK)

 

□甘辛系の味付け

[肉そぼろ]

甘酒:しょうゆ=5:1の分量で混ぜ、ひき肉とすりおろしショウガを加える。

 

※かおりさんが大好きな料理人 「菊乃井」村田料理長がテレビで紹介していたレシピ。

砂糖、みりん、酒いらずでとってもおいしい肉そぼろのタレが作れるそう。

 

この肉そぼろを、茹でたかぼちゃや、里芋にかけて。

肉そぼろにラー油を足して、刻みネギ、ごま、卵黄をトッピングして食べる“そぼろ丼”もおススメ!

(これは、かおりさんが昔アルバイトしていた某牛丼チェーン店の“そぼろ丼”を、家で再現したメニューだそうです)

 

[きんぴらの味付け]

しょうゆ:酒:砂糖:みりん=2:2:1:1

※れんこん、ごぼう、こんにゃく、にんじんのどれかできんぴらを作るときはだいたいこの配合。みりんをお酢に変えると、甘ずっぱいきんぴらに仕上がっておいしいです。

 

かおりさんが必ず作っている料理

これを必ず作っているから、品目数や彩りを保つことができます。

 

●必ず作っている料理

ひじきの煮物

きんぴらゴボウ

肉じゃか

卵焼き

味噌汁

インスタ映えするお料理配置のコツ

作ったお料理を、美味しそうに、美しく、写真映えさせたい。

でも、センスがない、うまくできない。。と思っている方は少なくないのではないでしょうか。 

お料理の盛り付けや配置、お皿選び等に悩んでしまって、より時間がかかってしまったりもしますよね。 

かおりさんのInstagramには、約6万人のフォロワーさんがいて、アップした写真には2000〜3000件のいいねがつきます。

多いものでは、6000件のいいねがついている写真もあったり。。

それだけ、かおりさんの配膳スタイルを、“いいね”と思う方が多い、ということがわかります。 

 

おぼんの上に、左からごはん、その上に主菜、真ん中にみそ汁、右側にフルーツもしくはご飯のお供や副菜。

おぼんの外側の左上に、季節のお花、右上に急須。

かおりさんは、だいたいこの配置スタイルで、真上から俯瞰で写真を撮られています。 

副菜やフルーツを盛り付けるお皿に、色鮮やかなものや、形に個性があるこだわり食器を使用し、差し色にしています。 

季節のお花は、AOYAMAフラワーマーケットで、“キッチンブーケ”という商品を買っているんだそう。 

●かおりさんが好きな、こだわり食器の作家さん。

小澤基晴さん(@ozawa_motoharu)

松浦コータロー・松浦ナオコさん(@nao.ushinohana)

井山三希子さん(@nikoyagi)

清岡幸道さん(@kodokiyo)

 

かおりさんは、「和食がもっと楽しくておいしい料理だ」と感じてもらえるきっかけになってほしいと思い、Instagramに写真をアップしているそう。 
“和食=茶色い料理が多い”というイメージがあり、洋食やスイーツと比較するとどうしても地味で、写真映えという視点で見るとつまらないかもしれない。

しかし、お気に入りの器に盛り付けるだけで、しょうゆ色に染まった食材もお色直しをしたように美しくみえたりする。お化粧をした瞬間の女性が美しくみえる感覚に近いかもしれません。 

和食は決して全てが色鮮やかではないけれど、控えめな色もどこか日本の季節に合っていて素敵。

春夏は元気いっぱいの色鮮やかな野菜が多かったり、秋冬は深みのある紅葉を連想するような色の野菜や、雪のような淡くて白い野菜が多い、など、野菜の色も季節ごとに特徴があることに気づいたんだそう。

和食は素材のおいしさを活かしたレシピが多いことから、季節によって移り変わる「色」と「味」を見てくれている方々と楽しみたいという想いを込めて、Instagramに投稿しているそうです。 

“いいね”が多くなる写真

一目で、「これは定番の和食だ!」と思えるような投稿にいいねがついていることが多いそうです。 

なので、お料理全体を、俯瞰で撮影した写真が中心となっています。 

また、ごはんを、おにぎりにしている写真。特に海苔を付けたおにぎりは“いいね”が多くなっています。

 お味噌汁の具がたっぷりの写真も、“いいね”が多いです。

参考になりましたか?

 かおりさんは、準備が早く、手際が良い、やることが早い、という理由も多いにあるかと思いますが、 

●時間がある時食材の下処理を済ませ、冷凍保存する

●鉄板の調味料で、味付けをパパッとできる

●どこに何を配置するか決めているから配膳も楽チン 

という点は、自分が料理をする上で、参考にさせてもらえる部分が多いにあると思います!

また、かおりさんは元々、嫌いな野菜が多かったそうなのすが、野菜をメインとした和食を作るようになってから好き嫌いが劇的に減ったそうで、習慣が人を変えるという言葉を身をもって感じているそうです。 

「栄養バランスを考えた食事を自分で作り、Instagramでそれを共有する」という、今の時代だからこそ可能な新しい習慣が、食生活を楽しく豊かなものにできているところも、真似したい点であります。

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